ハイライト
投球障害肩の発症予測システム     〜MRIを用いて〜
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開発したシステムの概要

  

このシステムではあたかも天気予報の降水確率のように、無症候期のMRI所見を用いて今後1年間の投球障害肩の発症確率を予測することを試みました。
無症候期のMRI所見の情報を本研究で開発したロジスティック回帰式に代入することで近未来の投球障害肩の発症確率を推定することが可能です。
問診や理学所見よりも検査の再現性が高いため、より高精度な予測が可能です。

この研究でわかったもう一つのこと




この研究では無症候期にMRI所見を取得し、その後どのMRI所見を有する選手が
発症しやすいかということを前向きに研究しました。
すると上腕骨頭の浮腫性病変と肩峰下滑液包炎を抱える選手が有意に発症しやすいことが明らかになりました。
上腕骨頭の浮腫性病変においては、その病変がない人に比べ、ある人は20倍発症しやすいことがわかりました。
肩峰下滑液包炎においては、その病変がない人に比べ、ある人は6.7倍発症しやすいことがわかりました。
つまり、こうした病変をつくらないようなエクササイズや投球フォームを開発することが投球障害肩の発症防止につながっていくと考えられます。

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